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『トマス・アクィナス』(岩波新書)

6月9日(土)

 

朝、8時起床。 「半分、青い。」、朝の部。 なかなかの修羅場で面白くなってきた。 アレルギーとの仁義なき戦いは、山場を越え咳もくしゃみも鼻水も半減し、30年戦争も終結に向かっている。 有機リンゴジュースと青汁二袋。 

 

産地直産市場前の湧き水汲み、4ℓボトル×2本。 じりじり焼けつくような日差しで、真夏! 市場で、薩摩揚の袋詰めはなく、酵母パンなどを買う。 川では、白銀の鯉を先頭に、大型鯉軍団30数匹が堂々の魚隊を組んで遊泳。 さすがの暑さにバーベキューをする家族連れなし。

 

豚まんを蒸して酵母パンを焼いてバターを塗り、淹れたてコーヒーで、昼食。

 

山本芳久著『トマス・アクィナス』(岩波新書)を読み終える。 帯に、「理性を超えた神秘との対話と」ある通り、「不可能の可能性」に挑んだ、トマス・アクィナスの思索の軌跡をたどる。 

 

トマス・アクィナスという名前は知っていたが、優れた神学者の一人という程度の認識だった。 トマス・アクィナスの名が印象に残ったのは、“普遍論争”―普遍は存在するか―、中世に行われた論争に見事な答えを出していたからだ。 

 

〇実在論(実念論)=普遍は実在し個物に先立って存在するという立場。〈個物の前〉 〇唯名論=普遍は実在ではなく名称でしかなく、個物の後にあるもの。〈個物の後〉 〇概念論=実在論と唯名論の中間の立場で、個物の前でも後でもなく、そのうちに存在し、人間知性の内に概念として存在する。 

 

これら三つの立場の中で、トマス・アクィナスは、実在論の立場に依拠し、「普遍は神の知性において、『事物に先立って』存在し、世界の中においては、『事物の中に存在し』、人間の知性においては、『事物の後に』存在する」とした。 

 

本書では、普遍論争には直接触れていないが、徳と善、節制と抑制、知性と理性などの言葉の区別を明確にし、その意味するところを正確に概念化することによって、真理をつかむ知的営為を行ってきたトマス・アクィナスを描いている。 

 

古典ギリシャ哲学のアリストテレスに依拠しつつ、聖書に書かれている言葉の意味を、哲学的に明確に基礎づける作業を行い、神学と哲学の融合を図る。 神学は、その時代時代の最新の哲学的知見を取り入れることで、豊かな内容を獲得したといわれるが、まさにその通りだと思う。

 

「正義とは、この世界において共に生きている他者たちの善を的確に配慮する意思の力である」。 「知的徳」を有すると「頭の良い人」になり、「倫理的徳」を有すると「性格のよいひと」になる。 しかし、世の中、「頭はよいが性格のよくない人」、「性格はよいが頭はよくない人」がいる。 あるべき姿は、両方兼ね備え、「善を行動に移す「賢者」。 

 

「性格の悪い知識人」は想像できるが、「性格の悪い賢者」という言い方はない。 「節制」とは、自分の欲望をコントロールする力で、「抑制」とは、いやいや欲望を我慢すること。 

 

中盤から俄然面白くなるが、西欧の哲学と神学に対応した日本語の真の意味を理解することの大切さに気づかされる。 最初は難しく感じるかもしれないが、最良のトマス・アクィナス入門書。

 

隣の精肉店で、揚げたてのローストンカツ、メンチカツ、コロッケを皿に受け、梅干し入り焼酎のお湯割りと柚子入り焼酎の水割り、各一杯の夕食。

 

NHKで、巨人vs西武戦。 逆転されても再逆転。 坂本と関取・阿部慎之助のスリーランで、溜飲を下げるも、最下位は変わらず。 

 

TBSで、タケシのニュースキャスター。 5歳女児虐待死に、さすがのタケシもコメントなし。

 

スポーツニュースを見て、1時に就寝。

author:小林 健治, category:読書, 09:08
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