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エドワード・W・サイード著、『オリエンタリズム 下』(平凡社ライブラリー)

4月6日(土)

 

朝、9時半起床。 豆乳とEXVオリーブオイル入り青汁二袋。 窓からの陽射しに暖房いらず。 産地直産市場前の湧き水汲み、4ℓボトル×2本。 市場で酵母パン(豚まんは休み)と新鮮野菜を買い、側の精肉店で鶏胸肉と豚ロースを購入。

 

野川は気温も高く桜も満開で河川敷は両岸とも花見宴会で盛り上がっていた。 炊き込みご飯と岩海苔の吸い物で、昼食。 「なつぞら」、昼の部。

 

エドワード・W・サイード著、『オリエンタリズム 下』(平凡社ライブラリー)をやっと読み終える。 上下巻900ページ近い大著。 本当に読み疲れしたが、著者の博覧強記には驚かされる。 

 

「東洋人」「イスラム」「アラブ」、そして「セム族」を狠”の対象として言説化し支配することをお主な特徴とする、オリエンタリズム。  「オリエンタリズムは、経験的政治学の世界でヨーロッパがオリエントに対して行った植民地主義的蓄積および獲得に匹敵する、一つの科学的運動であった」。 オリエンタリズムとは「西洋の東洋に対する思考(支配)の様式」を示す語。 

 

西洋(オクシデント)の東洋(オリエント)に対する人種差別的見方は、「西洋」そのものの内にある、「内在化された東洋」、つまり「ユダヤ人」「ロマ」(本書では“ジプシー”と表現)の存在についての指摘は重要。  そして、監修者解説で杉田英明氏は、本書では主に中東に対するオリエンタリズムにについて論じ、批判しているが、「日本のオリエンタリズム」の問題、つまり「日本とアジア(とくに中国・朝鮮)との歴史的関係を辿るときにも同様に現れてくる」と、今のヘイトスピーチ批判に通ずる視点を提供している。 「西洋オリエンタリズムに向けられた批判は実は日本のオリエンタリズムに向けられた批判でもある」。 

 

ほんとにすごい本だと思うが、ただ一点、繰り返し引用されるマルクスの、「彼らは、じぶんで自分を代表することができず、誰かに代表してもらわなければならない」(『パリ・ブリュメールの18日』)をオリエンタリズムとして批判しているが、的外れの誤読というほかない。 マルクスがここで語っているのは、「代表する者」と「代表される者」との関係、つまり議会制民主主義の欺瞞性と、社会階級が「階級」としてあらわれるのは言説(代表するもの)によつてであることを述べているのであって、オリエントに対する差別的まなざしからではない。 残された時間を考えると、900頁を超える社会科学書を読むのはこれが最後になるかもしれない。(小説は別)

 

7時に夕食。 市場で買った爛デン“と豚ロースを焼き、千切りキャベツを添えて、白ワインとシークヮーサー入り鉄瓶焼酎のお湯割り、各一杯。 

 

明日の中央競馬、WIN5と桜花賞の検討。 BSプレミアムで、「なつぞら」夜の部。 ストレッチをして、1時に就寝。

author:小林 健治, category:読書, 10:50
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